辰 (たつ)

字義
辰の字義は、乙と匕と厂から成り立つ会意文字です。厂は声なりとあり、乙は草木の伸びる、匕は人体の曲がる意味で、理想に向って辛抱強く、抵抗や妨害と闘いながら歩を進めていく意味をもっています。五行では土性に属し、春から夏への変化を司ります。春に芽吹いた草木が根をしっかりと張り、更に伸びていこうとする姿です。古書に「辰は震なり」とあり奮い立つエネルギーの象徴として吉祥を表す架空の動物の竜にもなぞらえています。

性格
この性は春から夏にかけての土ですから物事に対して外へ発して怒り、争うタイプですが信用は重んずる人です。そして、感情の起伏が大きいので、これを押さえるため、内向的になりやすい傾向があります。また、闘争のため策謀的になるタイプといえましょう。

運勢
土という万物を育てる性と信とのかねあいから、闘争により、策略によって財を得る事業家、独立家で、一生、波風の多い運勢でしょう。喜怒哀楽の波長が大きいのが欠点ですから、信義にもとづいた慎重な行動を心がければ、英雄運として波乱運に向かうことでしょう。

辰年から見る相性
◎ 子とは、ポストの座が逆転しても和解できる相性関係
△ 丑とは、爽快さが保てずに徐々気持が離れやすい相性
○ 寅とは、味方となり難題の解決策を教えてくれる相性
△ 卯とは、生意気さを感じても七転八起をもたらす相性
△ 辰とは、相互に依頼性が強く責任を転化しやすい相性
○ 巳とは、便宜を図って親身に対応してくれる相性関係
○ 午とは、情的な心遣いに感謝し交情も深まる相性関係
○ 未とは、内と外とは異なるも協力していける相性関係
◎ 申とは、嫉妬心が気になっても志は通じ合う相性関係
◎ 酉とは、身勝手さに難あるも放っておけない相性関係
● 戌とは、対立すると収拾つかない面に注意を要す相性
○ 亥とは、心情を察してあげると有力な味方となる相性
[ ◎…大吉 | ○…吉 | △…凶 | ●…大凶 ]

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