陰陽の法則

古代中国の宇宙観・世界観は『陰と陽』の二元相対論で成り立っていました。森羅万象のすべてを相対する『陰』と『陽』という二つのグループに分別したのです。陰陽の分類の例は、明と暗、上と下、男と女、右と左、長と短、重と軽、熱と冷、暑と寒、奇数と偶数、強と弱、昼と夜、動と静、……という具合ですが、この、相手が無ければ成り立たないという二元相対論の中には『陰と陽は和合し、陰と陰、陽と陽の同気同士は反発する』という陰陽における相性の基本原則があります。

陰陽の論理は、やがて易の論理として壮大な哲学にまで発展し、後述の五行思想が収合されて陰陽五行説を成立させ、東洋思想の根幹を為しているのです。後世、シルクロードを経てヨーロッパに伝わった、易の陰陽二元論に基づく八卦図は、ライプニッツがコンピューター理論の基本となる二進法を考え出す重要なヒントになったといわれています。

十二支の相性を考える上で大切なのは、十二支への陰陽の配当と、陰陽和合と同気反発の原則です。この陰と陽の相性関係は、磁石の『プラス局』と『マイナス局』の関係を考えればすぐに理解出来ると思います。とても簡単ですが、とても大切な相性の基本です。